キャリアアッププラン(新卒事務・運行管理職)

弊社では、各々違った将来像を持っていたとしても、それぞれの分野でキャリアアップを目指せるよう、キャリアアッププランを策定し、目標に向かって頑張る社員を応援しています。

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本社 人事部労務厚生課 係長(2006年4月入社)

難しさの中に見いだした仕事のやりがい

写真: 2006年4月に入社し運輸部に配属されました。3カ月本社で勤務し、7月には神明町営業所に異動しました。神明町営業所ではまず給与チェックなどの庶務業務、定期券販売などを担当しました。その後半年ほどで運転士の勤務管理といった、宿泊勤務を伴う運行管理業務を任されるようになり、入社から2年後の2008年10月に運行主任に昇格しました。

2010年10月に人事部労務厚生課へ異動し、当社社員の健康保険や厚生年金などの社会保険申請、社内の安全衛生にまつわる会議の開催、衛生関係の備品発注などに従事していました。また生命保険の加入申請や医薬品の配布など、従業員の福利厚生にまつわる業務にも従事しました。

2016年10月に人事部人事課に異動するとともに主任に昇格し、採用担当になりました。当社の場合は、運転士採用が主だった採用活動になりますが、新卒者採用、事務職や整備士の社会人採用も行っております。私が担当した主な業務は、応募書類の適切な管理、面接や採用後の入社スケジュール調整でした。入社の場合は、新入社員本人だけでなく、受け入れ先の部署や営業所の調整も必要であったため、対応に苦慮した思い出があります。

2020年10月に人事部労務厚生課へ異動し同時に係長に昇格しました。現在は労務担当として労働組合との折衝業務を行っています。労働組合からは就業規則や社内ルールの変更といったリクエストをもらいますが、全ての要望を叶えることは難しいため、場合によっては労働組合と対立してしまうこともあります。しかし「それはできません」と突き放しては問題解決の糸口すら見つけることが出来なくなってしまうため、「ここまでは譲歩できる」というお互いの妥協点を模索して、双方が納得できる落としどころを見いだしていけるよう、日ごろから心がけています。

積極的に業務に取り組み自己成長を

写真: 当社ではジョブローテーション制を導入しており、だいたい3年から5年で部署を異動します。1つの仕事を突き詰めるという考え方もありますが、ジョブローテーションによって新しい経験も積むことができますし、部署が変わることで物事のとらえ方も変わってきます。そういう人材が育つところは当社の強みではないでしょうか。

定期的に仕事内容が変わるので、異動直後は自分に務まるのか不安になることもあると思います。私も労務厚生課に異動したときは、社会保険のことはほとんど分かりませんでした。しかし、上司のサポートもあり無事に仕事に慣れることができました。これは労務厚生課に限らず、全社をとおして同じことが言えると思っています。

与えられた仕事を漫然とこなすのではなく、自ら積極的に取り組める方が当社に向いていると思います。私の後輩である若手社員を見ていても、この仕事がなぜ必要なのかを考え、効率よくをこなす人のほうが、他の若手社員と比べてワンステップ早く成長していると感じます。加えて仕事は1人でするものではなく、様々な部署、人が密接に関わってくるので、コミュニケーション能力も重要だと思います。

仕事やプライベートの充実には自己管理が重要

写真:仕事もプライベートもメリハリをつけてコントロールすることは、うまく働いていく上でのコツだと思います。例えば仕事が立て込んできたときに、今日は残業するけど、明日は定時で退社しようと思うことです。やはり毎日遅くまで残業するというのは健全とは言えませんし、リフレッシュも大切です。当社は有給休暇も取得しやすいですし、休めるときはしっかり休んだほうが仕事もはかどります。何か楽しい予定が後に控えていると、そこに向かって今日も仕事を頑張ろうと思えますよね。そのためにも自己管理をしっかりするのは大切なことだと思います。

労務担当として、男性の育児休業の取得率を上げることが今後の課題と思っています。育児休業の制度自体は以前からあり、近年では運転士において取得が増加しています。しかし、事務職や整備職においては取得が少ないように感じています。これはどこの企業でも同じだと思いますが、心のどこかで今後のキャリアに影響するとか、自分が抜けることで仕事のしわ寄せが他の誰かにいってしまうのではないかと考えてしまい、休業の取得に二の足を踏んでしまっていると思っています。職場内の調整は必要で当然大変な面は出てきますが、そうしたネガティブな考えを払拭し、誰に遠慮することなく育児休業を取得できる環境を作り上げていきたいと思います。

臨港コミュニティ株式会社(グループ会社) 総務部総務課出向 主任 2013年4月入社

バスの正常運行を支える縁の下の力持ち

写真: 2013年4月に入社して運輸部に配属となりました。最初は右も左も分からないという状況でしたので、まず会社に慣れるというところからのスタートでした。運輸部はバス車内広告の管理をしているということもあり、各営業所を回って車内広告の掲出チェックを行うと同時に、営業所の方々に私の顔と名前を覚えてもらい、次の仕事に繋げていったことが印象に残っています。

同年10月に上平間営業所へ異動となりました。異動後の1年間は運転士の給与計算や定期券の発売といったお客さま対応などの、会計・庶務業務にあたっていました。上平間営業所は少し特殊で、当社直営の営業所ではなく川崎市交通局から管理を受託している営業所になります。そのため上平間営業所で働く社員は“公務員だと思われている”という認識があったので、たとえ休憩時間にコンビニへ行くことがあっても、行動には気を遣っていました。

2014年10月から配車業務を担当しました。配車というのは、誰が、どのダイヤを、どのバスで走らせるのかを組み立てる仕事です。例えば、運転士が体調を崩し仕事を休んだとしても、その運転士が担当するダイヤを運休させるわけにはいきません。そこで他の運転士を手配してその穴を埋め、ダイヤ通りにバスを走らせることが、配車担当の腕の見せ所になります。しかし代わりに手配した運転士は、残業や休日出勤をしてもらうことなります。そのため日ごろから運転士の皆さんとコミュニケーションを取って、お互いに助け合えるような信頼関係を築いていくことが大切だということを学びました。

2015年10月に運行主任に昇格しました。昇格と同時期に点呼業務の担当となりました。点呼はその日の責任者ということで、運転士の出勤から退勤までを管理し、出庫・入庫時の運行指示だけでなく、運行に遅れが出た際の指示や、事故が起こった際の初動対応なども行いました。

培った経験が次のステージでも役立つキャリアの継続性

写真: 2018年6月に経営管理部経理課へと異動になりました。経理課は会社全体のお金の管理をするという部署で、会社が今どういう状況なのかを把握するのが仕事となり、営業所で行ってきた仕事とは全く異なる仕事となりました。臨港バスグループでは四半期に一度、グループ各社の業績をまとめて、親会社である京急電鉄に報告しており、その報告書の作成が経理課最大の使命でした。スケジュールもタイトでしたし、正直なところ、学生時代から数字がとくに苦手だったので大丈夫かなという不安もありましたが、上司や同僚からのサポートが貰えたので、スムーズに仕事をこなすことができました。

2021年6月からは当社のグループ会社である臨港コミュニティに出向し、主任に昇格しました。出向といっても働く場所は今までと同じ本社ビルで見知った顔も多いため、印象としては部署異動と変わりありませんでした。

臨港コミュニティは臨港バスの定期券発売事業、臨港エステートの物件管理、鴨居自動車学校の通学生徒送迎事業など幅広く事業を手掛けており、臨港バスグループを支える会社の一つです。現在は総務課に所属して各種報告書などを作成する傍ら、一部経理にも携わっています。以前の経験が次のステージでも役立てられるのは非常にありがたいです。報告書の作成には各部署から様々なデータをもらう必要がありますが、納期が迫った中でデータ提出をお願いする際に、やはり信頼関係がカギになってきます。こういうところで過去に培った経験が役立っていると感じます。

現在の業務内容は本当に多岐に渡るので、まだまだ勉強中の身ではありますが、一つ一つのスケジュールがタイトな中で、仕事を仕上げていくことの難しさを感じる一方で、成果物が完成したときに得られる達成感は、仕事をする上でのやりがいになっています。

徹底したスケジュール管理で仕事とプライベートも充実

写真: 私の仕事には提出期限があるため、締め切りが近くなると多忙になることがありますが、普段から勤務時間が延びるということはほとんどありません。休日もよほどのことがなければ会社から連絡が入ることはないので、しっかりとメリハリをつけて働けています。閑散期であれば有給を利用した長期休暇も比較的取得しやすい環境と雰囲気なので、そういったときは趣味の旅行でリフレッシュしています。仕事もプライベートも折り合いをつけるという意味で、しっかりと自分でスケジュール管理していくことが非常に重要だと感じます。

今後は機会があればバスのダイヤに関わる仕事がしてみたいです。私自身、乗り物が好きなこともあって、ダイヤを作成する運輸部運行管理課の仕事に興味があります。完成まではいろいろと頭を使って組み合わせていく大変な作業が出てくると思いますが、いずれチャレンジしてみたいです。

本社 人事部人事課 副主任(2014年4月入社)

約20年ぶりの新卒女性社員としてキャリアをスタート

写真: 2014年4月に入社しました。当時は女性社員が非常に少なく、女性正社員の入社は20年ぶり、大卒の新卒ともなると初の入社でした。

最初は経営管理部(現・総務課)に配属され、後述の育児休業期間を含め6年在籍しました。当社の場合は入社後3年くらいで昇格することがほとんどで、私も2016年10月に副主任に昇格しました。主だった業務は会議などで使用する資料作成ですが、経営管理部は広報も担当していたため、メディアからの取材対応も行っていました。私が担当した中で最も印象深いのが当社の80周年記念事業です。創業初となる会社のロゴマークや公式キャラクター「りんたん」の制作に携わりました。

2018年3月に産休と育児休業に入り、2019年4月に総務課に復職しました。産休前に全ての業務を引き継いだこともあり、復職後3カ月くらいは周囲のサポート業務に従事し、その後は新規に発生した業務を担当しました。

2020年4月に、運輸部営業課へ異動しました。営業課といっても外回りをして商材を売り込むということではなく、本社と営業所の橋渡しや円滑なバス運行を行うため、すべてのサポートを担う部署となります。定期券やICカードの売上・在庫管理、各自治体運営の敬老パスといった乗車券業務全般を担当しましたが、車載機器を新しくしたり、新路線敷設やBRT事業など、ダイヤ以外の営業施策も営業課の業務となっています。

これからの臨港バスを支える人材に向けて会社の魅力をアピールしていく

写真: 2022年11月から在籍している人事部人事課は、人事異動や入社・退職に伴う人事調整と採用が主な業務です。私は新卒と中途の採用窓口を担当し、求人サイト担当者とのやりとりや求人サイトに掲載する原稿の用意などを行っています。

当社はどの部署であっても基本的にノルマがない会社です。ただし、採用に関して言うと、いつまでに、何人入社してほしいという採用計画があるので、そういった意味ではノルマが存在しています。

新型コロナウィルス感染拡大により、当社もお客さまの減少という大きなダメージを受けました。これまでの経営方針ではいけないと、大きく舵を切る場面がたくさんありました。今後同じような契機が訪れるかわかりませんが、採用担当者として、時代の変化に合わせて、柔軟に物事を考えられる方に積極的にご応募いただき、これからの臨港バスを一緒に作っていただきたいと思っています。

人事課に異動して日が浅いこともあり、私が担当した求人から内定が出たという経験はまだありませんが、たくさんの方に興味を持ってもらいたい、当社の魅力を知ってもらいたいという思いで日々業務に当たっています。やはり「人」は会社を支える屋台骨ですので、採用という業務に携わることには責任とやりがいを感じます。

プライベートと両立しながら長くしっかり働ける職場環境が自慢

写真: 私よりも前に入社した女性社員が今も多く働いているように、男性に限らず女性も長く働ける環境ができていると思います。

子育てとの両立でいえば、時短制度や原則残業なしを定めた「残業免除制度」に基づいた社内規定があります。私は子どもの年齢が上がり、制度の対象期間は過ぎていますが、業務時間内に仕事が終わるよう工夫し、なるべく残業をしないような勤務を今も続けています。妊娠中も復職後も上司から「無理のないように」と言っていただいており、そういったサポート体制は自然にできているのではないでしょうか。

他にも、私が妊娠していた時は、妊婦検診の際に自分の年次有給休暇を使用していましたが、今では法律も変わり、休暇を消化せずに妊婦検診に行けるようになりました。もちろん、医師の指示があれば時短勤務や業務軽減に応じる義務が会社にはありますので、以前にも増して妊娠中でも働きやすくなったと思います。

これからの時代は男性もより積極的に子育てに関わるようになっていくと思います。男性であっても、出生後1年間の育児休業を取得することが可能です。復職に向け保育園の入所を希望し、残念ながら入所できず待機児童となってしまった場合は、さらに最大1年間育児休業の延長が可能です。私自身、職場復帰後もキャリアを継続できていると感じていますので、その点は心配せずにどんどん育児休業を取得してもらいたいです。育児休業中は配偶者やご家族と一緒に子育てを頑張っていただいて、復職後はまた一緒に職場を盛り立てていければいいなと思います。